皆様、急な診療時間短縮にも関わらずご理解をいただき誠にありがとうございます。21日金曜日は大きな混乱なく1日の診療を終えることができました。先週に引き続き今週の状況をご報告させていただきたいと思います。
まずは、診療所全体の受診者数の推移です。最も来院者数の多かった1月7日から徐々に来院者全体が減ってたのですが、これは最も感染者数が多かった時期がすぎ、それ以外の方は受診を控えるなどした結果、1月16日あたりが最も受診者数が少ない状況でしたが、今週に入り徐々に感染対応以外の受診者が増えてくると共に、感染対応が必要な方の割合が減ってきていることがわかります。(まだ日毎にだいぶバラつぎがありますが)


そして、感染対応の状況についてです。1月7日に60件近く対応した感染対応でしたが、一週間ほどで約半分の30件前後に減少し、その後は日毎に多少の変動があるものの今週も20-30件程度は毎日感染対応が必要な方の来院が続いています。それには、発熱のない方も咳や咽頭痛、嘔吐や下痢などの症状のある方を車内で診察させて頂いていることも影響していると思います。当院でも発熱のない陽性者も散見されていますし、今は県の事業として無料のPCR検査が始まり(当診療所では行っていません)、無症状に近い方にも時々陽性者がでています。定時受診の方には80代、90代のご高齢の方も多くおられるため、待合室での感染が起こらないように、やや慎重に車内対応を取らせて頂いております。どうか、もう少しの間、辛抱をお願いいたします。

続いて、新型コロナウイルス抗原定性検査における陽性率の推移です。こちらはしばらく、20-30%前後の陽性率が続いていましがた、今週に入り徐々に陽性率が10%台に突入しこのまま陽性者の割合が順調に減っていくと思われました。実際に21日には検査を始めて以来、初めて当院としては陽性者0という日がありました。しかし、本日22日は再び6件の陽性、陽性率60%以上となりました。これは今日に限ったことではありませんが、土日はそのほかの施設が休診になったりすることも影響していると思いますし、市中で感染した方が陽性と出る日の陽性率は比較的低く、家族内や施設内感染などで複数人が一度に陽性になるケースがある日などは突発的に陽性率が高くなる場合などがあると考えられます。日毎の鹿児島県や奄美市の報告を見ると日に日に新規感染者数は減少傾向にあるので、診療所1箇所のデータはやはり偏りがあるものなのだということを痛感します。

まとめ
*この二週間で徐々に感染対応件数は減ってきており1日20〜30件程度で推移している。
*奄美大島全体としての新規感染者は減少傾向であるが、1施設の報告では日毎の受診者の傾向により検査件数や陽性者数、陽性率にばらつきがある
*全体としては、感染対応が必要な方が60%程度だった状況から50%程度へと減少傾向であり、定期受診や予防接種などに来られる方も一時よりは増えてきている印象である
徐々に感染対応が必要な方が減りつつあり、一時受診を控えておられた定期受診や予防接種の方なども段々と診療所に足を運んでいただけるようになってきております。今しばらくこの状況が続くものと思われますが、県の発表によると少しずつ事態は改善に向かっていると思われるので、今、診療所としてどのように立ち振るまうことが最も地域に貢献ができるのか?ということを日々自問自答しながら、その時々で一番良い判断ができるように、状況を見極めていきたいと思います。いろいろなご不便をおかけする中、地域の皆様には本当に多くのご理解ご協力をいただいており、感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだいつもの診療体制とはいきませんが、出来るだけ多くの皆様のニーズに応えていきたいと思います。引き続き診療所のサポート、応援をよろしくお願いいたします。