診療所をご利用の皆様。診療所を取り巻く感染症関連の情報です。
新型コロナウイルス感染症の発生状況は11月中旬をピークに一時下がりかけた実行再生産数が、再び上昇し始め、現在鹿児島県の実効再生産数は1.13で感染者数はまだしばらく増加することが予想されます。それに伴って診療所の発熱対応の件数も増加傾向にあります。
また、季節性インフルエンザについては、先週の段階では名瀬保健所管内は定点からの報告は1例のみでしたが、この週末に部分的にインフルエンザウイルス感染者が散見されています。来週の報告ではもう少し数が増えそうな予感です。インフルエンザに関しても、新型コロナウイルス抗原検査同様に発熱から24時間以上経ってから検査を行なっております。ご了承をおねがい致します。先週までとは異なり、必要に応じてインフルエンザウイルス抗原検査も行なっていく必要がある時期に差し掛かったと考えています。この流行の入り口の前後が最も検査の有効性がある時期だと考えています。
また、その反面、今後もし急激なインフルエンザの流行が起こった場合は定点あたりの報告数が10を越えたあたりを目処に、周囲にインフルエンザウイルス感染者がおり、発熱や咳があり、新型コロナウイルス検査が陰性だった方については、インフルエンザ検査をせず臨床診断としてインフルエンザウイルス感染症の診断を行なっていくことを基本としたいと考えています。これは検査で誤って陰性になる可能性がそれなりに多いこと、そして、検査件数が増えることにより診察可能な人数が減ってしまい外来診療が逼迫するのを回避することを考慮してのことです。その時期が参りましたらまた、このブログやSNSでもお知らせしたいと思います。
また、診療所では通常の診療も行なっております。本日も、外科的な処置が必要な方が1名、高次医療医療機関を経て最終的にドクターヘリ搬送となった方が1名と、処置が必要な方や重症の方の受診と並行しての感染対応、発熱対応となります。診療所のご利用の方におかれましては、この限られた医療資源を島の人みんなで仲良く有効に利用していただきたいと思います。皆様の引き続きのご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
年末年始を前に新型コロナも増加傾向、インフルエンザも部分的に感染者がで始めたという状況になり、年末年始の発熱外来や一般診療の状況がやや気になる状況ですが、みんなの診療所では例年通り、年末年始も全力で診療にあたります。1人でも多くの人に医療が届けられるよう努力してまります。皆様のサポート、応援よろしくお願い申し上げます。
