診療所をご利用の皆様。
来月からは新年度です。この月末は空港や港でも島を離れる仲間の見送りの方などが多く見られる時期です。それと同時に新たな出会いの季節でもあります。
みんなの診療所も新年度を迎えるにあたり、大きな変化の年となりそうです。
少しずつ、その診療所の変化について皆様にもブログやSNSで発信をしていきたいと思っています。
まず、その第一報として
4月から県立大島病院、りんくう総合医療センターと2箇所の病院から若手の医師が地域医療の研修のためみんなの診療所で勤務を行います。2023年度は現在のところ合計6名、7ヶ月間の研修受入を行うこととしています。
昨年のコロナの波を経て、最前線で実際に診療する中で圧倒的な医療資源不足を痛感しました。もしかすると、今後5類感染症に移行し需要と供給のミスマッチがわかりやすく目に見えて現れることがなくなると、またこの課題に目を向ける人がいなくなってしまうのではないかと強い危機感を抱いています。昨年の状態は10年後20年後の奄美の医療の未来を疑似体験しているものだと私は感じました。

だから、どんなに小さなことでもまずは自分たちにできる範囲で出来ることをして、一歩でも前に進んでいかなければならないと考えるようになりました。
その一つが、次世代を担う先生たちに地域の実際を経験してもらうこと。それは奄美の医療の未来に種を蒔くことでもあると感じています。大きな病院にいてはあまり感じることのできない、地域の小さな医療機関の大切さ、良さ、やりがいを感じてもらえたら、『みんなの診療所』としても存在意義がまた一つプラスされることになります。
そして、これからぐんぐんと成長する若い先生たちが働く姿は私をはじめ、職員や診療所を訪れる皆様にもきっと元気やパワーを与えてくれるのではないかと感じています。
この4月からの『みんなの診療所』の新たな1ページが始まります。
ぜひ、地域の皆様と共に、奄美の医療を形作っていきたいと考えています。
皆様の引き続きの応援、サポート宜しくお願いいたします。