2024年からの診療時間変更のご案内
皆様に重大なご案内です。
2024年1月9日からみんなの診療所は診療時間の変更を行います
平日 6時30分 から 20時00分 までを
8時00分 から 18時30分 に短縮します
土日祝日診療は今まで通り継続します。
この決断に至った理由は今までここ数日ブログで綴ってきました。
今一度、今年の、そして今後の診療所の状況についてまとめてみたいと思います。

1)受診者数の増加
1日最大133名の受診。前年同月と比較しても9月以降は1日20人程度受診される方が増えました。11月下旬から連日100名前後の受診が継続しています。電話の自動音声化、予防接種web予約、会計端末の増設、スタッフの増員などを重なっても、診療の質の担保が難しい状況となりつつあります。そのため、スタッフを同一時間内に集約するため診療時間の短縮が必要と判断しました。
2)研修医や専攻医、若手スタッフの教育にも力を入れていく方針としました
2023年には5名の地域研修医師を診療所で受け入れました。地域の一開業医に若手研修のニーズはないと考えていましが、県立大島病院や大阪のりんくう総合医療センターお声かけいただき、当院での研修が実現しました。今後は総合診療専門医を取得するための研修を行う医師も診療所で受け入れる予定です。今後、奄美の医療を持続可能なものとしていくためにも地域の最前線のレベルでも若手の教育、育成は必要であると感じるようになりました。そのため、現在、教育指導のために必要な資格の取得などの準備を進めているところです。また、高校卒業者への求人も開始し、地域で働き地域を盛り上げる地元の若手も育てて行きたいと考えています。そのためには診療とは別に教育や指導を行うための時間が必要と考え、診療時間の短縮が必要と判断しました。
3)院外での活動も大切にしたい
診療所が地域に定着した一つの証なのかもしれません。徐々に院外での活動も増えてまいりました。職場の産業医としての活動、学校や保育園の園医としての活動、施設の嘱託医としての活動などです。医療の最大の目標は病気にならずにそれを未然に防ぐこと。そのため、診療所の外に飛び出して、皆さんが働いている職場、元気に学び遊んでいる学校や保育園、暮らしている施設などに足を運び、その中で活動すること、その姿を見ることは私にとって診療と同等に大切な時間です。これからも診療所の中だけにとどまらず少しでも多く診療所の外へ活動の場所を広げていきたいと考えています。また、救急医としての感覚を失わないっために、定期的な奄美ドクターヘリのフライトドクターとしての勤務も継続していきたいと考えています。災害医療チームであるDMAT隊員としての活動も有事の時は行える状態を維持したいとも考えています。これらと診療を両立するためにも診療時間の短縮は必要と考えました。
早朝の出勤前や通学前、夕方以降の仕事や学校の後の時間も受診をしていただきたいと考え、この3年半長い診療時間で診療を継続してきました。その中で診療時間を短縮する決断を行うことは大変勇気の必要な決断でした。スタッフとも協議を重ねた上でこの方針とさせて頂きました。限りある医療資源の中で質と継続性の担保、そして3年半の時間を経過した今、最も必要な形を模索した結果でもあります。皆様にはご理解を頂けましたら幸いです。