5月も下旬に差し掛かってまいりました。少し報告が遅くなりましたが、今年の大型連休中の診療所の様子をお伝えしたいと思います。
この連休中も多くの方に診療所をご利用いただきました。小さな診療所ですが、それでもそのほかの医療機関が閉まっている日曜日や祝日に診療をする意味はあるなと毎回痛感する次第です。今年は診療所開所から今までの4年間の連休診療を振り返ってみようと思います。毎年、確実に休日となる5月3日〜5日の3日間の受信状況を比較しました。コロナワクチン接種を行なっていた2022年のワクチン接種分を差し引くと、年を追うごとに受診者数は増加している状態です。

今年の連休は新型コロナウイルス感染症の流行とも時期が重なった影響があったと思います。診療所では新型コロナウイルスが5類感染症となった2023年の5月からは抗原検査の施行対象を『65歳以上の方、未就学児、妊娠中の方』のみとさせていただいています。その状況でも、受診者は増加する傾向にあり、もし、全ての方を対象に検査を行なっていたらより受診者数は増えていたのではないかと思います。実際、県立大島病院の救急外来も例年と比べると救急外来受診者数は多かったようです。このような中でも、診療所から高次医療機関へご紹介が必要な重症の方もいらっしゃいます。また、県立大島病院の救急外来は本来、そこでしか治療ができない重症患者さんの治療にあたるために24時間365日稼働しています。
年末年始や連休対応をしていて毎回感じることですが、奄美大島全体として連休中の診療体制を構築する必要があるなと改めて感じた次第です。
2022年にコロナが爆発的に増えた頃から、繰り返し同様の内容を訴え続けていますが、今のところなかなか状況が好転していきません。ですが、地域にとって必要なことだと感じているので、コツコツと色々な角度から現状の打開を目指したいと思います。