診療所をご利用の皆様。1月18日(土)、19日(日)は休診を頂いて、第1回日本劇的救命研究会に参加して参りました。これは私が奄美を飛び出して、救急、ドクターヘリの修行に行った、八戸市立市民病院の今明秀先生の着任20周年の節目に企画された、八戸救命卒業生による研究会&同窓会です。
まずはそれぞれ持ち寄った演題の発表から始まります。同窓会だと思っていたら、皆本気の演題発表でとても刺激的でした。時間が大幅に延長するような盛り上がりっぷりでした。私も診療所で取り組んでいる、若手医師育成の環境を整える取り組みについてお話しさせてもらいました。


そして、その後は懇親会でした。
開業してこの5年間。資格の維持などに直接関係のない出張はこれが初めてです。もちろん、地域の皆様にご不便をおかけして参加するものですので、参加するか否かは実は相当悩みました。ですが、今の私があるのは八戸での4年間があったからこそです。その同じ門をくぐった仲間が初めて一堂に会する機会でしのたで、思いっきて参加させてもらいました。結果として参加して本当に良かったと感じました。

もう、八戸を離れて12年も立ちますが、たちまちあの頃に戻ったかのようでした。そして、もちろん救急という診療科の仲間の集まりなのですが、そうではなく『Spirits of Hachinohe』を分かち合う仲間であることの意味はとても大きいと感じました。

私はこの頃、自宅と診療所の往復のみの生活が長く続いていたので、様々な刺激、考え方に触れ、凝り固まっていた脳が少しほぐれた感じがしました。そして、八戸での教えを糧にそれぞれの場所で奮闘する仲間からパワーとアイデアをもらい、また奄美に戻ってきました。休診明けの今日は早速115人の方の診察にあたらせて頂きました。仲間からもらった刺激を日々の診療に、また診療所の益々の成長に繋げられるように頑張ります。

今先生、野田頭先生、吉村先生をはじめとして八戸救命の皆様、卒業生の皆様本当にありがとうございました。とにかく最高でした。
診療所を休診にして東京に赴いた報告の写真の半分が懇親会の写真なのは、地域の皆様に公開すべきか正直悩みましたが、休診にした分、私が何をしていたのかを知ってもらう事も、大切なことだと考えたため公開することにしました。私にとって、とてもとても大切なこのつながりは、きっと奄美の医療の明るい未来にも一役買ってくれると信じています。