早いもので小徳が診療所に来てくれて4ヶ月が経ちました。
彼は総合診療専門医となるための専攻医として診療所に来てくれています。私は指導医として、小徳を指導する立場にいるのですが、もう小徳は医師10年目、産婦人科専門医を取得し、県立大島病院で2年間総合診療医としての研修も積んできました。総合診療研修3年目の研修としてみんなの診療所での研修を選択してくれた小徳に、私は指導医として何ができるのだろうか?と、この4ヶ月間、考え続けてきました。
この4ヶ月を振り返るとこの1年はきっとこんな1年になるのではないかと考えました。
1)小徳の考える、総合診療医としてのライフワークバランス/そして仕事におけるタスク毎の優先順位とエネルギー配分を熟考する
2)今後の小徳の活動のフィールドを奄美大島(奄美群島)と考えた時、彼が地域全体の中でどのような役割を果たすのが理想的かを想い描く
この2つがある程度固まってくれば、翌年以降の小徳の医師生活において、みんなの診療所で過ごす1年間は有意義だと言えるのではないかと。技術的なこと、知識的なことでいうと、小徳はすでに今まで彼が歩んできた道のりの中で、自分で考え、調べ、実践することができています。そういう意味で、何かを教えるということにはあまり大きな価値を提供することはできないと感じています。

彼がやりたいと思っていることをさせてあげるフィールドを準備できるかどうか。これが、私の指導医としての在り方なのかなと今は感じています。
これは、小徳とご家族が満足してくれて、診療所を利用する皆様にも付加価値があり、その他のスタッフも私が小徳と向き合う姿勢に共感してくれて、診療所経営的にも成り立つ、というところまでを含みます。
当初は再現性というところにもっと重きを置いていました。つまり、私が不在の時も診療所の機能が小徳一人でも維持できる状態に早い段階で到達することを目指していました。しかし、それを追求することは小徳らしさを最大限に伸ばすことには繋がらないと感じましたし、診療所自体やスタッフや利用者の皆様や何より私が小徳から受ける良い変化を最大化することとも反すると考えました。そういう意味ではこの4ヶ月間で、当初の小徳との関係性としての目指す方向性は軌道修正することとなりました。
それは、この4月からの診療所の変化を誰の立場からも最も有益なものにするために必要な軌道修正だと感じました。これから先の時間で、小徳に、診療所に、そして私にどんな変化が起こっていくのか楽しみながら、最も良い方向に向かうように試行錯誤を続けたいと思います。






