毎月行っている、原と小徳の振り返り。
早いもので小徳が診療所にきて半年が経ちました。9月の振り返りの内容を遅ればせながら、こちらもで共有していきたいと思います。
1)着実に増えている小徳の診察を求めて来院される方
産婦人科診療はもちろんですが、慢性的な腰痛や肩の痛みに対する処置などを求めていらっしゃる方も増えました。慢性疾患の定期受診も少しずつ小徳が担当する方も増えてきました。これらのことにより診療所の診療の幅が広くなり、地域の皆様へ提示できる選択肢が増えてきていることを実感しています。これは原のみでなく、職員の多くがそのように感じており、受診にいらっしゃる方にはもちろんですが、私を含む職員にも良い変化をもたらしていると感じます。
2)職員間のコミュニケーションの改善
これは小徳一人のみによりもたらされた変化ではなく、今年に入ってからの診療所全体の変化に伴うものであるのですが、医師が1名から2名体制になった影響は大きいと感じます。今まで、私一人の時は聞きにくかった、ちょっとしたことを小徳が拾ってくれることが増えました。もちろん、お休みから復帰してきた職員がいたり、新しい仲間を迎えたりした影響も大きのですが、これらが重なり合い、診療所の業務自体にも少しゆとりが出て、その分、職員間の良好なコミュニケーションへとつながり、結果として職員の仕事に対する満足度が上がっていると感じています。私の精神的な余裕もだいぶ出てきました。これらの効果は、本来の専門医研修とは異なる変化ですが、小徳が診療所に与えるインパクトというものを感じてもらうのも、医師10年目という時期を考えると大切な経験かと感じています。
3)次の一手
着任して、初めの数ヶ月で小徳は役場や主要な医療機関、医師会などへ挨拶に伺わせ頂き、今後もより連携を深めて診療にあたっていければと考えていました。半年たち、診療所の診療リズムにも慣れてきたと思いますので、診療所に訪れる様々な症状の方でまだ診療所で十分に対応ができていない分野を学ぶため、他医療機関の外来見学などにも赴いていこうという計画を立てられそうなところまできました。私が数年前に耳鼻咽喉科外来を見学させていただいたように、少しでも地域の皆様の診療ニーズに応えていくための成長の機会を小徳に提供できたらと模索中です。
4)暮らしの保健室:診療所開催への計画
小徳着任当初から私は、小徳のライフワークである暮らしの保健室と診療所の接点をどのように作っていくかということをずっと考えていました。通常日曜日開催している暮らしの保健室は今の小徳の勤務形態だと、小徳の余暇時間をあてることになります。これは診療所として暮らしの保健室をサポートすることにはなりません。今年6月実際に私も暮らしの保健室に参加し私としても色々と感じることもありました。また、診療所でも経験する今日の診察とは直接関係ない相談事の存在は前々から気になっていました。しかし、なかなか時間をとってアプローチすることはできませんでした。今の診療所の状態であれば、月1回2時間程度であれば院内開催ができるのではないかという方向に小徳とは話が向かいました。これはまだまだ私と小徳の中でのみの計画なので、実現できるかは分かりませんが、来年の感染症シーズンが少し落ち着いてきた頃を目標に、暮らしの保健室@みんなの診療所ができればと淡い期待を抱きつつ、職員に提案してみようと思っています。どのような方向に進むかはまた皆様と共有させて頂きたいと思います。
他にも、いろいろな話題が出ましたが、アクションに移せそうなレベルになってから、こちらで共有できればと思います。このように小徳と振り返りを行う中で、4月から種を蒔いたものが、半年たち少し目を出し始めようとしている感じがあり、少しずつでも前に進めていることに私はホッとしています。小徳もこの半年間で個人としての成長、組織に変化を与えるという意味での彼の功績を感じてくれていたら嬉しいです。






