小徳が4月に来てくれてからもう7ヶ月がたちました。小徳らしさが診療所の日常になりつつあります。婦人科疾患診療も日常になりました。診療所内の勉強会も定期開催されるようになりました。学生見学も増えました。院内英会話教室も始まりました。こういう変化の一つ一つのきっかけは小徳先生かもしれませんが、診療所の変化として現れるためには、診療所全体の理解が不可欠です。つまり、診療所のみんなが小徳の想いに、情熱に応えてくれたから、今の診療所の姿になったのだと思います。そして、スタッフ全員が小徳に来年もいて欲しいと答えてくれました。スタッフのみんなにも小徳が来てくれたことの良い影響が出ている証拠だと感じました。そして、何よりも原自身がその影響を最も強く感じています。そして、患者さんに提供する医療の質も明らかに上がりました。
ですが、小徳は医師10年目という大切な時期です。医師として一人前になって、これから自己実現を目指して次のステップに進む時期です。原が県病院に赴任した頃です。診療所が小徳にとって成長できるフィールドでなければいくら引き留めても、次の場所へ向かっていくであろうと思っていました。
もちろん、診療所で、出来ることと、できないことがありますが、その中でも妥協せずベストを尽くすことはできます。それが小徳に伝わればきっとその未来は不可能ではないと思っていました。来年はもう、専門医プログラムの専攻医ではなく、診療所の常勤スタッフとして真の意味で共に奄美の医療の未来を描いていく仲間となります。

原の視点とは違う視点で奄美の医療を、診療所というフィールドを捉える小徳の視点があることで診療所はより彩鮮やかに、立体感のある存在になっていくと思います。それと同時に、原はより責任重大です。その選択を後悔させない、やり甲斐ある職場であり続けるようにしていきたいと決意を新たにしています。
小徳が来年診療所に残ってくれることで目指していきたい未来がたくさんありますが、まずは皆様にお伝えできることとして、『くらしの保健室』のみんなの診療所への実装です。小徳のライフワークを診療所としても支えていくこと、医療が日常になることにさらに一歩近づいていくことの表れとして、それを目指していきたいと思います。
診療所が、熱意ある人々の自己実現の場所であること。そして、それを達成することで診療所に同じ志を持つ仲間がさらに集まり、結果として地域の医療が発展していくこと。そんな好循環が生まれる場所になるようにこれからも努めていきたいと思います。
来年も一緒に小徳と一緒に働けること、本当に幸せです。これからも一緒に奄美の医療を盛り上げていきましょう!!!よろしくお願いします。






