6月19日、今日は8時間の外来中に約80人の方にご来院頂きました。その中で1名は高次医療機関にご紹介となる方がおり、また1名は超緊急を要する方で、当院からドクターヘリ搬送が必要でした。そのため、原も救急車に同乗が必要だったため、夕方16時で外来受付を終了とさせていただきました。その前にすでに受付をして頂いた方には長くお待たせすることになり、その後にご来院頂いた方には受付をお断りすることになってしまいました。ご来院の皆様にはご不便をかけして申し訳ございませんでした。
ですが、皆様、不満を漏らす方は一人もおらず、むしろ長くお待たせしまったのにも関わらず、私に『大変でしたね。お疲れ様でした』と優しい声をかけてくださいました。こうして、地域の皆様の暖かさに支えられながら『みんなの診療所』は在るのだと感じることができました。
『みんなの診療所』はいつもの時も、もしもの時も、そして具合が悪くない時も足を運んでいただけるように、定期受診はもちろん、発熱対応、外傷、予防接種、健康診断なども平日、土日祝日関係なく継続しています。そして、急患の受診も受け入れています。そのため、予約での診療は行っていません。急患が発生すれば予約通り見ることは困難だからです。どんな方も受け入れる『みんなの診療所』の理念ゆえに時として今回のように皆様をお待たせしたり、受付を早期に中止しなければならない時もありますが、これが日曜日も診療している『みんなの診療所』を奄美大島に関わるすべての人が分け合い、譲り合い、仲良く利用して頂くために必要なことと感じています。
医療資源が有限であるということを地域の人たちにも感じてもらいつつ、それでも日曜日に気軽に受診できる仕組みは必要であるとも同時に痛感しています。ここからさらに奄美に住む皆様に快適な医療環境を提供していくためには何が必要かということを、奄美に住む皆様に経験として実感してもらいながら一緒に考え、地域の皆様とその先の奄美の医療の未来を作り上げていくことができればと考えています。
今日はスタッフも十分休憩が取れないものもいましたし、私に至ってはトイレに行くこともままならない状況でしたが、それでもご来院いただける皆様にできる限りの医療をお届けしたいとスタッフ一同日々奮闘しています。いつも、診療所をご利用いただいている皆様の温かいサポートも力になっています。スタッフにも、地域の皆様にも支えてもらいながら『みんなの診療所』はあります。おかげで無事にドクターヘリスタッフの皆さんに患者さんを引き継ぐことができました。フライトスタッフの皆様、そして柔軟な救急対応をしてくださった大島消防の皆様にもこの場を借りてお礼を申し上げます。
こんな、みんなの診療所ですが、今後も全力診療だけはお約束いたします。引き続きの応援サポートよろしくお願いいたします。
