今日はクリスマスイブ。コロナ禍の中でも少しずつ日常を取り戻しつつあるこの頃、子供たちはサンタさんを心待ちにし、一家団欒を楽しんでいる方も多いと思います。そんな中でも、体調をくずし診療所にいらっしゃる方も多かった今日。夕方、徐々に来院される方が増えてくる頃に、診療所に重症患者さんが来院され、高次医療機関への救急搬送が必要となりました。特に急変の可能性がある患者さんで医師同乗による搬送が必要だと判断したため、一時通常の診療を中断し、原は救急車搬送に同行しました。
その時、すでに診療に来院されていた12人のご来院の方に一度受付をキャンセルしていただきました。そのうち5名の方には時間を改めて再度来院いただきました。また、3名の方には後日日を改めてご来院いただく方針とさせていただきました。残りの4名の方にもせっかくご来院頂いたにも関わらず診察を受けずにお帰り頂く形となりました。
そのおかげで、無事に患者さんを安全に高次医療機関に搬送することができました。
この緊急事態に、憤慨することなく、状況をご理解いただいたご来院の皆様に心より感謝致します。本当にありがとうございました。

もちろんご来院頂いた皆様全員を診察したいという気持ちはとても大きく、大変心苦しい気持ちもあります。ですがそれよりも体調が優れない時に我慢することなく、気軽に診療所を受診して欲しいという気持ちが大きいです。どんなに重症でもどんな症状でも、どこを受診したらよいか迷う時も、
一度は全ての方をみんなの診療所でお断りすることなく受け入れて、もし診療所で対応しきれないと判断した時は次の医師に安全にバトンタッチするまでしっかり責任を持ちたいと思っています。一刻を争う、目を離すことができない方が目の前に現れた時、私は医師として今後も同じ判断をすると思います。
現段階ではみんなの診療所の医師は原一人のみです。できる限り、スムーズに診療が進むようにみんなの診療所ではさまざまな小さな工夫を重ねていますが、今回のようにどうしても原がその場を離れることができない患者さんがおられるときは、ご理解ご協力を頂くことがあるかと思います。医療資源は有限であることを地域の皆様にもご理解頂き、時々急患搬送のために診療がストップすることがある事も頭の片隅に入れておいていただければ幸いです。
それも含めて皆様に『みんなの診療所』を受け入れていただき、それでも地域の皆様に必要とされる診療所となれるように、ご来院頂いた全ての方と日々全力で向き合い続けることだけはこれからも皆様にお約束いたします。

そして最後に、私が搬送に同行した時すでに来院されていた方々、私が不在の間にご来院された方達の対応を丁寧に行ってくれたスタッフのみんなにも心から感謝します。