4月28日から5月4日の1週間は、1月の急激なコロナ流行の瞬間の時以上に診療所のコロナ診療の負荷は大きくなりました。全体的な流行状況は明らかなに徐々に落ち着きつつあるにも関わらず、週に126件の抗原検査を施行し、65例の陽性の届出を出しました。発熱対応以外の受診の患者さんに十分診察の時間が取れない状況となっています。
その中でも、処置が必要な怪我、骨折、肘内障、熱傷などの方や、脳卒中を疑う方や入院が必要なお子さんの受診などもあり高次医療機関への紹介となることもあります。特に9時の診療開始直後は1時間で20名程度の受付となる日も多く、午前中は待ち時間が2時間近くなる日もあります。
そんな1週間を経験し次の2点を感じました。
1)休日でも気軽に受診できる医療機関は需要に対してまだまだ供給不足です。
これは、そのような医療機関を増やすか、我々がスタッフを増やすかするしかありません。休日でも気軽に受診できる『みんなの診療所』が地域に定着してきた証拠のようで嬉しくもあります。しかし、同じ方向を見て共に歩いていける仲間と出会うことは容易ではありません。そろそろ、本腰を入れて新しい仲間が必要は時なのかもしれません。
2)発熱対応をする医療機関はこの連休中供給不足です
通常診療の時と比較し、連休中は明らかに診療全体に対する発熱対応の割合は増加しましたし、発熱対応が必要な受診者の数自体も増えました。これはコロナの流行がなくても連休中は受診者が増加する傾向にある中で、今は年始以来のコロナ流行が続いている状況ですので、初めから予測されていたことでもあります。それを改めて確認することになりました。もし、今のような届出が必要な状況や濃厚接触者の自宅待機が必要な状況が今年の年末も継続し、まだ流行そのものが継続している場合は、島内の年末年始の発熱対応キャパシティーをもう少し広げておく必要なあるように感じます。もしくは対応キャパシティーはまだ余力があるのだとしたら、情報が地域の皆様に届いていないことを意味しています。ですから、どこに行けば診察が受けられるのかということをきちんと地域の人たちに届く形で知らせなければならないという課題ともセットです。県のホームページなどには検査医療機関の掲載はあるものの、自分達の地域の医療機関の実情を把握するという意味では必ずしもわかりやすいとはいえないと感じます。この辺りは年末までに何か対策が必要な感じがしています。
まだまだ、連休は続きます。
みんなの診療所は皆様にお伝えしたように万全な状況とはいえない状況ではありますが、この連休中も医療が必要な方が我慢せず、気軽に受診できるように、いつもと同じように診療を続けていきます。連休というとても医療資源の枯渇する時期ですので、みんなで仲良くみんなの診療所を利用していただけたらと思います。連休後半も頑張ります。


