診療所が地域に定着した一つの証なのかもしれません。徐々に院外での活動も増えてきました。職場の産業医としての活動、学校や保育園の園医としての活動、施設の嘱託医としての活動などです。医療の最大の目標は病気にならずにそれを未然に防ぐこと。そのため、診療所の外に飛び出して、皆さんが働いている職場、元気に学び遊んでいる学校や保育園、暮らしている施設などに足を運び、その中で活動すること、その姿を見ることは私にとって診療と同等に大切な時間です。これからも診療所の中だけにとどまらず少しでも診療所の外へ活動の場所を広げていきたいと考えています。診療所開始以降徐々に院外での役割も増してきており、2023年は8施設を担当させていただくことになりました。これからもニーズがあればお引き受けしていくつもりです。産業医については資格継続のため定期的な研修が必要なため、これらの研修の受講も継続していく必要があります。

また、救急医としての感覚を失わないっために、定期的な奄美ドクターヘリのフライトドクターとしての勤務も継続していきたいと考えています。もちろん原個人の能力の維持という観点でも大切ですが、地域の医師が県立病院とも関係性があるということは、最終的に地域の皆様にとっても良いことだと考えている側面もあります。
そして、災害医療チームであるDMAT隊員としての活動も有事の時は行える状態を維持したいとも考えています。これは特定の研修を終了すると国が隊員として認めてくれるものです。基本的には災害拠点病院の職員が隊員となる場合が多いため、この資格を私が失効させてしまうと再取得はまず不可能と思われます。特に私は統括DMATという、災害時にその施設や自治体の災害対策本部などでの活動を念頭においた隊員でもあるため、もしもの時は何かのお役に立てるよう、定期的な研修や資格の維持はこれからも続けていきたいと思っています。

このように、院外での活動も徐々に増えつつあり、ニーズがあればこれからもさらに応えていきたいと考えています。また、今まで先送りにしていた各種資格維持のための研修や講習会にも今年は参加したため、何度か休診とさせて頂きました。受診にいらっしゃる方にはご不便をおかけすることは十分承知の上ですが、今後もご理解を頂きつつ必要な研修、講習は受講していきたいと考えています。