皆様こんにちは。所長の原です。
本日は臨時休診日でした。
診療についてのお問い合わせも何件かいただきました。
診療に応需することができずにご不便をおかけしました。
医療と日常を近づける
それが『みんなの診療所』の大切な目標です
そのために
仕事前、昼休み、仕事終わり、土日祝日にも受診が可能なようにしました。
リビングでくつろいだり、ベッドで横になったりして過ごすときのようにゆったりお待ちいただける空間づくりを目指しました。
皆様の移動を最小限にするため受付カウンターをなくし、院内処方としました。
websiteや診察券には緊急用携帯電話の電話番号も表示し時間外の相談にも対応しています。
今は週6日診療所で診療所をして、残りの1日は県立大島病院でドクターヘリ当番をしています。ドクターヘリ当番をさせて頂いているのは自分の診療能力維持のため、そして、県立大島病院と私がゆるくつながっていることが診療所を利用して頂く皆様にも有益であるとも感じるからです。

みんなの診療所を利用して頂く皆様の生活と医療との距離が近づくという事は
逆に診療所で診療に当たっている私達からしても
診療所での勤務と日常生活との距離が近づくという事です。
シフト制で働いていた時と異なり、久しぶりに24時間携帯電話が手放せなくなりました。
24時間緊急の診療依頼に対応するためお酒はやめました。
週の半分くらいは起きている子供と会う事はなくなりました。
それでも奄美に新しい医療との接し方を生み出すことの意義を家族も共有してくれていると信じています。
私のこの無謀とも思える働き方を支えてくれる家族があってこそ実現している日々だと思います。
ですから家族との時間は私にとって不可欠なものです。
診療日である日曜日を臨時休診日とした本日は、長女楓の中学校の体育祭でした。
学校行事の中でも最も大きなイベントの一つです。すっかり成長して何でも自分でできるようになってしまって、もう父としてできることもそんなに多くない私ですが、楓の頑張る姿はこの目で見届けたいと思い、診療所は休診日として体育祭へ参加してきました。
おかげで楓の楽しそうに、でも一生懸命に頑張る姿を目にする事ができました。この写真は自宅に帰ってきた楓と今日の記念の一枚です。
完全に家族のイベントを診療所のSNSに投稿することは賛否両論かと思います。しかも顔出しで。ですが、この狭いコミュニティーで、起きている時間のほどんどの時間を診療所で過ごしている私にとって、私という人間がどんな人間か、それを支えてくれる家族がどんな家族かという事は、『みんなの診療所』の姿を皆様に理解して頂くために不可欠なことと思います。ですから、妻や楓にも許可をとった上でこの場でこの写真や文章の公開となりました。
今後も大切な家族のイベントには臨時休診をいただきます。そのうち、診療所がもう少し成長したら、仲間の医師に診察を任せる事ができる日が来るかもしれませんが、それはもう少し後になりそうです。
利用者の皆様には時々ご不便をおかけしますが、私の心の充電のためと共感を頂けましたら幸いです。