3年目に突入したみんなの診療所のスタートはコロナの再増から始まりました。
7月2日(土) 総受診者 80人 発熱対応45人 抗原検査陽性11人
7月3日(日) 総受診者 83人 発熱対応41人 抗原検査陽性13人
7月4日(月) 総受診者 99人 発熱対応67人 抗原検査陽性19人
という状況で2時間から3時間待ちという状況が続き、中には待ちきれずにお帰りになる方がおられました。原も質を損なわない範囲で全力で早く診察できるように努めているのですが、縫合や点滴などの処置が必要な方や高次医療機関にご紹介が必要な方もおられます。原の食事の時間やトイレに行く時間を削っても、1日の診療時間を考えると、通常診療と並行して発熱外来を行う場合、この診察人数はほぼ限界に近い状態だと感じました。そのため、途中で発熱対応の受付を中止した日もありました。それでも17時の受付け中止後18時まで診察が終わらず、職員も時間外労働が発生している状態でした。ご利用の皆様全員の診察の依頼に対してお答えできない状況が発生しとても心苦しかったですが、限られた医療資源ですので、これが今の奄美の医療資源の限界だということを地域の皆様に感じていただくことも必要なことであるとも感じています。
この状態を打開するには、診療所として人員補充をする。という方法が最も近道なので、現在診療所は人員補充を目指しているところです。しかし、みんなの診療所は、『早朝も夜も診察する』『土日も祝日も診療する』などその他の診療所にはない特徴があるため、その診療方針に共感してくれる仲間が必要です。その道のりが平坦でないことは理解しています。
もう一つの打開策は地域全体で対策をとる。という方法です。こちらの方が現実的な感じますが、原のような一個人が発信してもなかなか地域一丸となるというは困難だったりしますので、こうして原が発信することで、地域の皆様の声となるきっかけとなればと思っています。東京もまた感染者数が増えてきましたので、冬の本格的な感染症シーズン、年末年始のその他の医療機関が閉まってしまう時期までに、このような感染の波に対応できる方法を考えていかなければならないと考えています。
そして、今週は診療所の新規新型コロナウイルス感染は67件、陽性率53%でした。5月の連休の増加時とほぼ同数でした。思ったより早く再増に転じました。今後の動向を注視していかなければなりません。
奄美の医療の今を知っていただくということも、みんなの診療所の大切な使命だと思っていますので、こうして発信を続けていきたいと思います。今後とも皆様の応援、サポートよろしくお願いいたします。


