医療が、道路や電気、ガスなどのインフラと同様に生活に欠かせないものだとすると、医療を通して街をもっと快適に、過ごしやすく出来るはずです。
また、奄美に学校を誘致する動きは以前からありますが、医療機関はもしかするとより活き活きと暮らすための学びを深めることの出来る学校のような機能を果たすことが出来るかもしれません。
そんな想いを描いて、みんなの診療所は今まで5年間過ごして来ました。
したに示すのは2017年原が建築チームに『みんなの診療所プロジェクト』として始めてプレゼンテーションした時のスライドの一部です。
この構想から8年。診療所開所から5年。ようやく、通常診療に加えてプラスアルファの活動を開始することができそうなところまでやってきました。

そんな中、小徳が来年度も診療所の仲間として共に歩んでくれることになりました。これにより、診療所のパワーは1+1=2ではなく3にも4にもなる可能性があると感じています。ですが、そこは焦らず、できることから着実に一歩ずつ前に進んでいければと考えています。
その大きな一歩として、ついに診療所で『健康の社会的決定要因』の勉強会を開くことができました。それも、原ではなく小徳がやってくれたことにさらに大きな意味があると感じます。
原は学生の頃、法医学者になりたいと思っていました。亡くなった方のご遺体を解剖して死因を究明する医師です。これにより人が亡くならなくて済む方法が見つけ出せると思っていたからです。ですが、無くなる前にアプローチしたいと考え、臨床の道、救急の道へ。そして、瀬戸内で働いていた時も病院で待っているのでは不十分と感じて、ドクターヘリを。県病院ではドクターヘリで運ばれてくるまで待っているのでは不十分だとみんな の診療所を始めることになりました。
振り返ってみると、このような決断や考え方の一つ一つが、『健康の社会的決定要因』という概念を知る前から、常にその『上流』を意識するという、私の考え方がその根底にあったのだなと思います。
こんな時、政治の道に進むというのも上流を変える方法の一つですが、それでは自分の目の前に最適化された形にはなりません。私は自分の大切な人が、自分の大切な場所が良い方向に向かっていくところをこの目で見たいと考え、現場の景色がよく見えるところでの活動を続けているのだと思います。
この思いを小徳と共有できていることはとても幸せなことです。そして、それを勉強会という形を通して職員と共有できたこともとても嬉しく思います。来年度に向けて、今まで積み上げてきたことも大切に、今の診療所の仲間の持ち味が最大限発揮されるよう新たな挑戦も初めて行きたいと考えています。
ですが、もちろん、通常診療がしっかりしてこそのプラスアルファです。看護師主体で実績を確実に残している、健康診断や予防接種も今までと変わりなく注力していきたいですし、少しずつ拡大している学校健診や行政の健診についても活動の幅を広げていきたいと思っています。
通常診療を盤石な体制にしてこそ次に進んでいけると思いますので、今まで積み上げてきたものは引き続き大切に、そこをしっかりとした基礎として更なる成長に向けて新たな一歩を歩み出す2026年度にしていきたいです。
そのためには着実な準備が必要です。少しずつ出来ることから準備をして、来年度の活動につなげていきたいと思います。






