1)発熱者車内診察へのご協力ありがとうございます
受診していただく皆様に『ブログ見ています』と声をかけて頂くことが続いた今日この頃、全然ブログを更新できていないことを反省し、久しぶりの更新です。
10月から皆様にご協力いただき、37.5℃以上の発熱を認める方は駐車場にて待機いただき、車内で診察をさせて頂いております。その後に島内でも新型コロナウイルス感染症の発生を認めておりますし、これからインフルエンザシーズンでもありますので当面の間、現状の診療スタイルで診療させていただきます。
そのため、通常の診療より多少お時間を頂いておりますが、皆様に少しでも安全に診療を受けていただくための配慮ですのでどうかご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
2)車内診察での意外な発見
みんなの診療所は、子供さんたちの診察もたくさんさせて頂いております。そのため発熱対応の6割くらいは小児の症例です。多くは通常の風邪ですが、待合室内でご高齢の方への感染拡大を防止する意味で小児の症例も含めて発熱を認める場合は車内で対応させて頂いております。
車内に赴いて診察する中で意外な発見がありました。
チャイルドシートです

子供さんのお世話をする都合上どうしても助手席にチャイルドシートを設置することが多いのだと思います。ですが、本来は助手席側のエアバッグが開いた時、チャイルドシートがエアバッグで押されて浮き上がってしまう危険があるため、やむを得ない場合をのぞいてチャイルドシートは後部座席に装着するように推奨されています。特に乳児などを乗せる場合の後ろ向きの装着においては助手席への設置はしなように強く勧められています。前向きにチャイルドシートを装着するときも助手席のシートを一番後方までスライドさせて設置するように注意が促されております。
以下のリンクは国土交通省のHp上にあるpdfファイルへのリンクです。
https://www.mlit.go.jp/jidosha/child/child-check.pdf
3)事故の1次予防(発症予防)、2次予防(再発予防)
発熱で受診し、子供さんの体調が悪い中、それ以外のお話をするのは大変心苦しいのですが、上記のようなチャイルドシートの設置をされているご家族には、その危険性について簡単なご案内をさせて頂いています。お子さんが風邪をひいて心配で医療機関を受診いただけるようなお子さん思いのご家族です。もし、万が一、事故に会われた時にきちんと大切なお子さんを守れるように、ご案内に耳を傾けてくれるはずと願いを込めてのご案内です。
実は救急外来で勤務していたときも、もちろん今でも他にも同じようなご案内をさせていただいています。
例えば
*学生の自転車事故の際にはヘルメットをつけることで頭部外傷による後遺症などが軽減できることが証明されていることをご案内しています。
*異物誤飲で来院された方には、飲み込んだ異物が安全で経過観察可能なものである場合がほとんです。しかし、ボタン電池、タバコ成分が滲み出た液体、鋭利なものを誤飲した場合はすぐに受診が必要なことをご案内し、自宅に帰った後はお子さんの目線になって手の届く範囲に飲み込みそうなもの、触ったら危険なものはないか再度確認をするようにお勧めしています。お湯をこばして熱傷を受傷された方などにも同じようなご案内をしています。
https://mie.hosp.go.jp/common/letter/nl_1006_02.pdf
*海やプールで溺れかけた方には軽症であっても、次に海やプールにいく時は人数分のライフジャケットを持って遊びにいくことをお勧めしています。海に入らない予定の人も、もし溺れた人を助けにいく場面の時などに掴まれて沈んでしまわないように、人数分持っていくことをお勧めしています。
心筋梗塞や脳梗塞の方に二次予防(再発予防)としてアスピリンを処方する。
高血圧や糖尿病の方に心疾患や脳疾患の一次予防(発症予防)のために運動や食事の指導をする。このようなご案内は比較的よく受けるのではないかと思いますが、事故再発予防のためのご案内などはついつい私たちも忘れたしまいがちです。ご案内を受けるご本人やご家族も耳が痛い話でもあるので、できれば私たちとしてもしないほうが楽と言えば楽でもあります。しかし、また同じことが起こった時は、その時に十分にご理解をいただけなかった私たちの責任でもあると思っています。ですので、決して耳障りの良い話ではないのですが、悲しい事故や出来事が一つでも減るように願いを込めてこのようなお話をさせて頂いています。
ですから、発熱者の車内診察をする中で、偶然に遭遇してしまったチャイルドシートの設置位置の課題も見て見ぬふりをすることはできるのですが、この一言を言わなかったから大切な命が失われてしまったということだけは避けたいと思い、ごく簡単にだけお話をさせて頂いています。
おそらく今後も同様に対処すると思います。
お子さんの体調不良の中、このようなご案内をさせて頂くこと大変心苦しいのですが、どうかご理解のほどよろしくお願い申し上げます。






