診療時間を短縮して約一月が過ぎました。
診療所では今月も発熱外来受診者が多く、薬剤不足などもあるものの、インフルエンザワクチン接種や健康診断で受診される方が減った分、受診者の平均は10~15名程度減少した印象があります。ですが、保険診療の方の受診は概ね横ばいが続いています。
今月は職員の体調不良なども重なり、少ないスタッフで診療を切り盛りすることも多かったので、診療時間短縮によるスタッフを集約化する効果自体を強く実感することはできませんでした。しかし、なんとかこの状況を切り抜けることはできたのは診療時間短縮を行っていたからではないかとも感じます。
そんな1月を振り返って、まずは原個人のこの1ヶ月の変化について主に記録に残しておこうと思います。
<これまでの生活>
5:00 起床
5:30 自宅出発
5:40 診療所到着
6:30 診療開始
20:00 診療終了
20:30 診療所出発
20:40 自宅到着
0:00 就寝
診療時間中にに患者さんが途切れた隙を見て各種書類の記載や、検査データの確認を行っていました。この生活リズムを考えると、帰宅後飲酒しようという気持ちにはなれず、体調管理のためほぼお酒は飲まない生活でした。
<診療時間短縮以降>
6:00 起床
6:30 自宅出発
6:40 診療所到着
7:00 今まで診療時間中に行っていた書類作成やデータ確認を行う。
余った時間でサボっていた論文読みを再開
8:00 診療開始
18:30 診療終了
19:20 診療所出発
19:30 自宅到着
0:00 就寝
睡眠時間が1時間延びて、約1時間自宅で過ごす時間が伸びたので、単純に疲れが取れやすくなり体調が良くなった自覚があります。その分、今後の診療所の展開など想像力が必要な作業に着手する元気が出てきました。少しは人間らしい生活リズムに戻った気がします。100人近い外来が連日続いても、個人的には回復しながら持続していける状態になりつつある印象です。
とはいうものの、万全の体調で診療に臨むには晩酌しようという気持ちにはなれず、ノンアル生活は継続中です。論文を読む元気が出来きたので、論文を読まずに過ごす罪悪感からは解放されました。これは気持ち的にかなり大きいです。
そして、最近は日中に体力を残すために、帰宅後の運動をサボっていたため、徐々に体重が増加傾向でした。ですが、2月からは運動再開しようと考え、その準備段階として1月は固まりきった体をほぐすために少しずつ体を動かしています。まずは2kg減量を目指します。
全体としてライフワークバランスはだいぶ改善した印象です。これは持続可能性という意味ではとても大切な変化だと感じます。
短い時間ですが地域研修の先生と診療終了後に振り返りをする時間を毎日取ることができたのも個人的には大きな収穫だったと感じます。
診療所全体としては、診療時間中のスタッフの層を厚くする効果、教育のための時間を生み出す効果、院外活動を行っていくための余力を生む効果は少しずつ出てきていると感じます。
実際、4月に向けての新たな挑戦への準備も徐々に着手することができています。また、2月からはしばらくお休みさせていただいていたドクターヘリ当番へも復帰させていただく事にしました。
自分や診療所を健全な状態へと近づけつつ、長く持続可能な姿へと変化していかなければならないと思っての診療時間短縮の決断でしたが、少しはその効果が出るのでは?と思える1ヶ月でした。これから今のスタイルにさらに慣れてきて、感染症シーズンが一段落したら、もう少しそれを実感できたらと期待しています。