診療所をご利用の皆様13日18時からBS4Kが見ることができる方は、ご覧いただけたでしょうか?奄美の医療がこれからもっともっと良い方向に向かっていけそうなそんな気持ちにしてくれる番組に仕上がっていました。早速、密着取材をして下さったドキュメンタリージャパンの神野さんに感想のメールをさせていただきました。ご本人からも了承を得たので、こちらもで内容を共有させてください。15日13時からはNHKBSにて放送されますので、まだご覧になっていない方は是非ご覧ください。
以下、メールの内容です。
神野さん
いいいじゅー!!放送見ました。
一言で言って『最高でした』
まずは私中心に感想を述べさせていただくと、小徳の出演時間を貰いすぎたかな?と思うほど取り上げていただいて、私個人としてはとても嬉しかったです。小徳もそれを同じように嬉しいと思ってくれていたら嬉しいです。そこはずっと取材をしてくださっていた神野さんが、これがベストと思って下さったのなら小徳も同じように感じてくれているのだと思います。
途中フリーランスの方の話や、役場の職員が語るコーナーもあり、移住番組としての要素も残っていたと思います。
最近は医療について放送される時、『病院の倒産』『医師不足』『医療崩壊』などのような厳しい切り口で放送されることが多く私たちとしても悲しくなります。そんな中、この番組はやわらかいタッチで、奄美の美しさ、地域医療の魅力、明るい奄美の未来を想像させてくれる、優しい仕上がりと希望が持てる作品に仕上がっていて、それが神野さんからの私たちへのメッセージなのかなと思って受け取りました。
この日常を繰り返していると見失いそうになる、奄美大島の持つ魅力、診療所の存在意義、小徳が私を見つけてくれて診療所で時間を過ごしてくれていること、その一つ一つの大切さを再認識させてくれました。それがより良い奄美の小徳のそして私の未来に続いていくに違いないと希望を抱かせてくれる内容でした。本当にありがとうございます。
この番組は私にとって宝物になりました。NHKの電波を使って、こんな個人的な満足を得られる番組が放送されて良いのかな?と思ってしまうほどです。
取材を受けた段階で、神野さんからの質問を受け答えることで自分の今までのことを改めて整理する良い機会になったとお伝えしたと思います。その私の中の思いが、きちんとこの30分に詰まっていてとても驚きました。たくさん撮影して、実際には映像として使われていない部分についても余すところなく、番組に活用されているのだと感じることができました。
逆に私ちの伝えたい方向に寄り添いすぎて、神野さんが切り取りたいと思っているものをおさえてしまったのでは?と心配になるほどです。神野さんがこの番組を通して伝えたいと思ったことはきちんと伝えることができましたか?
そして、ここからは少しずつ視点を広角にしていきたいと思います。診療所を中心とした取材となるにあたりスタッフもたくさん映していただき、本当に嬉しかったです。スタッフみんなで作り上げている診療所なので、その様子が伝わったのではないかな?と思います。電話をとるスピード、職種を超えた連携、そんなところもきちんと伝わったと思います。
そして、小徳と原という二人の医師が働く診療所という切り口を大切にして下さったのだなと感じました。小徳と原は大体同じ方向を向いているけど少し違う。その違いがまた診療所の存在を深めてくれるのだというような話をしたと思います。きっと、その視点を大切に編集して下さったのだなと思いました。外から撮影して、小徳と私が隣の部屋で別々にパソコンに向かう姿を背中越しに撮影して下さっているシーン。同時に別々の患者さんを診ているシーン。二人で相談しながら方針を決めるシーン。そして小徳のプライベートシーン。暮らしの保健室。私が小徳について語るシーンと小徳が私について語るシーン。二人の個別性と関連性、そしてそれが交ざりあって、共にあゆみ、化学反応を起こしている様子がとてもバランスよく切り取られていると感じました。これは二人を同時にかつ別々に取材して下さったからこそできる視点であり、まさに二つの物語が重なり合う瞬間を描き出して下さったなと感動しました。
最後の、私と小徳で診療所の電気を消してお互いが別々の方向へ画面から外れていくシーンで私たちのコーナーが終わるところを見て鳥肌がたちました。この無意識のシンクロ!!やらせなのでは?と思われても仕方ない映像に驚きました。ああいう瞬間を捉えることができるのは30分のために10日間撮影していたからこそなのだなと思いました。残りの映像に使われていない部分はこのような最高の瞬間を逃さないためにこそあるのだと感じました。すぐに自分たちのことに置き換えるのは良くないと思いますが、多くの風邪を毎日診察し続けるのはその中に混じっている重篤な疾患を見逃さないためです。気軽に受診して頂けるからこそ、重篤な疾患も早く見つけることができる。たくさんたくさん、撮影していただくことはまさにそれと同じようなことなのだなと感じました。
110番の掴みも最高でした。小徳のちょっとおっちょこちょいなところ(良い意味で)とスタッフの冷静な対応のコントラストが、お互いをサポートし合いながら診療している、この診療所の強みがよく出ているなと思いました。
この放送を通して、撮影時はまだ小徳が診療所にきて2ヶ月でしたが、その時点ですでに小徳は診療所には欠かすことのできない存在になっているのだと改めて痛感しました。
長々と申し訳ありませんが、もう少し広角な視点に引いていくと、診療所を通して伝わる奄美の美しさがきちんと表現されているなと感じました。空の青さ、深い緑、おおらかな山並み。また、途中短く紹介された海や山のドローン映像など、あの短時間の中で奄美の美しさがきちんと伝わったと思います。
そして人の良さ。スタッフもそうですが、患者さんにインタビューしてくれたところも、診療所の良さや存在意義を再確認できるような温かいコメントがいただけて本当に嬉しかったです。

建築についてのこだわりについても解説してくださり、松山建築設計室や政建設をはじめとして診療所建築に携わって下さった皆様もきっと喜んでくれていると思います。
そして、さらに広角にしていくと、この物語は小徳を中心にした移住の物語なのかもしれませんが、地域医療、総合診療の普遍的な姿も描き出しているとも感じることができます。
プライマリケアの5つの理念。
https://www.primarycare-japan.com/primarycare.htm
が見事にこの30分に詰まっていると思いました。
そして、地域の魅力の上にそれが成り立っているのだということともひとまとめに伝わるものになったのはこの番組が移住番組だったからこそだと思います。
地域の暮らしの中の一部に医療があるのだという位置関係を明確に伝えることができたのはこの番組が医療番組できなないところがとても大きなポイントだったなと思います。これは決して偶然ではないと思いますので移住番組で小徳に取材をすると決めた段階で、神野さんが意図的にそうなるように事前に準備をしてこの取材に臨んだのだなと昨日の番組を見て勝手に思っていました。すごいです。
そろそろ結んでいきますね。(まだだけど)
ちょっと前の日曜劇場で御上先生というドラマがやっていました。主人公はよく『personal is political』と言ってしました。一つ一つの個別の課題をより大きな視点に広げていき課題を解決していくというようなドラマでした。
https://carpe-di-em.jp/media/9297
私はこのドラマを見るまでその言葉を知りませんでした。お恥ずかしい限りです。
それはさておき、この番組は移住というテーマを通して、地域医療、プライマリケアの普遍的な理想像を伝えることができていると思います。
だからこそ、もっと、多くの方に見てほしいと思います。
本当にまとめます。
SNSで小徳を見つけて、取材をしてくださった神野さんのおかげで、自分の今までしてきたことを再確認し、小徳や家族やスタッフの大切さを改めて痛感しました。そして、奄美のみならず、日本の地域医療や総合診療そのものが柔らかくて明るくて優しい光に包まれたと思います。
これを形にした神野さん、高野さんをはじめとした、制作に携わった方全ての強い思いに改めて感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
追伸:最後に神野さんの声が少し入っているのが私はとても嬉しかったです。






