
この春に奄美大島にいらした皆様。ようこそ奄美大島へ。これから徐々に暖かくなり海が美しくなる時期です。この時期は初めて診療所にいらっしゃる方も増える時期でもあります。そこで、当院の特徴と奄美大島の医療事情についてご案内したいと思います。
皆様の受診の参考にしていただければと思います。
<みんなの診療所について>
みんなの診療所は文字通り、皆様に気軽に受診してほしいという気持ちを込めて始めた診療所です。町の小さな診療所ですので、医療機器の充実や、高度な医療より、『どこに受診して良いかよくわからないときにまずは受診するところ』というイメージで診療所の運営を行っております。そのため、受診した方を症状や年齢によってお断りすることはありません。一度は診察をして、診療所で対応困難と判断した場合は高次医療機関へとご紹介といたします。また、できるだけ受診しやすい医療機関であることを目指して土日、祝日なども可能な限り診療を行なっております。
<医師二人体制になりました>
2025年4月から小徳医師が総合診療専門医のトレーニングのため当院での1年間勤務をされましたが、2026年度以降は正真正銘の診療所スタッフとして診療を継続してくれることになりました。原一人体制だった時よりもずっと診療は厚くなりました。小徳は週4日勤務ですので、以下のリンクをご参照されてください。
<診療所にある医療設備について>
診療所にある医療設備は
レントゲン、心電図、超音波、程度です。
健康診断に必要な簡易な聴力検査や昔ながらの張り紙を使った視力検査などは可能です。
CTやMRI、内視鏡などはありません。
採血は全て外注検査なので、至急で検査依頼をしても結果が出るまでは3時間から4時間程度はかかります。多くの場合は採血結果は後日ご報告となります。
感染症の迅速検査は、インフルエンザ、新型コロナウイルス、溶連菌、アデノウイルス、RSウイルスの検査を行なっております。また、小学生以上は本人が検査を拒否している場合はご家族の希望があっても検査は行なっておりません。検査ご希望の方は事前によくご家族間でお話をされてください。検査の適応は以下のとおりです。
インフルエンザウイルス, 新型コロナウイルス
発症(発熱)24時間を目安に1回のみ検査
溶連菌
症状から疑う場合は必要に応じて行います
アデノウイルス
流行性角結膜炎、咽頭結膜熱を疑う場合のみ行います
RSウイルス
0歳児で精査や入院の要否の検討が必要な方に行います

また、2025年4月からの診療体制の変更などについては過去のブログも併せてご参照ください。
<2026年4月から婦人科を標榜します>
小徳の診療所での診療継続をきっかけに正式に婦人科を標榜することにしました。とはいえ、みんなの診療所に内診台はありません。産科用のエコーや、経膣の超音波はありません。通常の街の診療所の設備で可能な範囲での診察となります。これは今後、当院以外の産婦人科不足地域でも普遍的に総合診療医が女性診療を行うにあたり、どこまで産婦人科診療を行うことができるのか。それを診療を行う側と、たとえ十分な設備でなくても、それでも地域に産婦人科診療のニーズはあるのか?という双方からの持続可能な診療スタイルを模索するためでもあります。
当院で対応が困難と思われる場合は高次医療機関へとご紹介させていただきます。
この1年間対応してきた症状や病態は以下の通りです。
*月経困難症や月経前症候群など月経に伴う体調不良に伴う診療
*更年期症候群などに伴う症状に伴う診療
*おりものの異常に伴う診療
*妊娠の極初期(妊婦健診開始前)の症状に対する診療
*アフターピルの処方
*乳腺炎に対する診療
また、現在、龍郷町と協議中で準備が整い次第、デイサービス型産後ケアを開始する予定でおります。正式な開始時期が決まり次第このブログやSNSで発信いたします。また妊婦健診については、市町村との契約上行う事業ですので、現在のところ取り扱いがありません。
<奄美大島の医療事情について>
まず、奄美大島の医療事情については県の発表している資料をお示しします。
こちらは、県の医師確保計画です。中をご覧いただくと奄美医療圏は全国の医療圏の中で医師偏在指数が下位1/3に入る医師偏在地域です。全国でも特に医師が充足している鹿児島医療圏からいらした方はさぞかし不安になる数字かと思います。特に、小児科医の偏在は顕著で、小児科専門ではない当院にも多くのお子さんが連日受診されています。奄美の医療状況として、医師不足、医師偏在地域であるということをまずはご理解いただきたいと思います。
その中で、特に皆様が日常気軽に通院するという点において、供給不足を感じる診療科は
小児科
耳鼻咽喉科
ではないかと感じます。この2つについては順を追ってご説明いたします。
<小児科について>
奄美大島内の
小児科クリニックは現在、
きよし小児科さん(https://kiyoshi.amamin.jp)1箇所のみです。
そのほかは県立大島病院、奄美中央病院に小児科常勤医師がおられます。
また、笠利病院や瀬戸内徳洲会病院には非常勤で小児科医師の診察が設定されております。
そのため、当院でも対応可能な範囲で小児科診療にあたっています。
採血やレントゲン検査を要するようなお子さんは結果によっては入院の要否の判断が必要な患者さんが多いため、その段階で高次医療機関へとご紹介となる場合が多い状況です。
<耳鼻咽喉科について>
現在奄美大島内に耳鼻咽喉科クリニックはありません。
奄美市内では県立大島病院、名瀬徳洲会病院、大島郡医師会病院に非常勤で耳鼻咽喉科医師がおられます。診察日などが限られており、予約を取ることが困難な状況が続いております。そのため、当院でも対応可能は範囲で耳鼻咽喉科診療を行なっております。が、設備は通常の内科を基本とした診療設備であるため対応困難なものについては高次医療機関の耳鼻咽喉科へとご紹介といたします。

また、時々、お問い合わせといただくのは整形外科診療についてです。整形外科診療については診療所の設備の範囲で可能な限りは対応せていただいています。骨折などについては簡易な固定までは行い、その後は専門医にご紹介する方針としております。また、慢性的な腰痛や、肩、足の痛みなどについては診察の上必要があればブロック注射などにも対応させて頂いております。地域の整形外科を取り巻く状況は以下の通りです。
<整形外科について>
奄美市内に整形外科クリニックは現在
つばたクリニックさん(http://tsubataclinic.jp/)1箇所のみです。
県立大島病院、名瀬徳洲会病院、大島郡医師会病院には整形外科常勤医師がおられます。
また今年5月に新たに開業される整形外科クリニックがございます。Instagramなどで発信されておりますので以下にご紹介させてください。
<つちもち整形外科クリニック>
https://www.instagram.com/tsuchimochi_ortho_c?igsh=MWF0aHMxa2pndHg0eg==
また、奄美市内(名瀬地区)のその他の病院についてはwebsiteをご紹介いたします。
県立大島病院 http://hospital.pref.kagoshima.jp/oshima/
名瀬徳洲会病院 https://www.nazetokushukai.jp/
奄美中央病院 https://amami-hca.or.jp/achweb/
大島郡医師会病院 https://hp.oshima-med.or.jp/
奄美病院 https://www.jiaikai.or.jp/amami/
奄美大島に初めていらした方にとって少しでも役にたつ情報となれば幸いです。






