診療の現在の状態を改めてご報告いたします。2月から高齢者を中心に新型コロナワクチン3回目接種が開始となりました。1日15−35名程度の接種があるため、感染対応以外の方のご来院の割合が徐々に増えつつあります。しかし、ワクチン接種の以外を見ても徐々に感染対応以外の方の来院が増えつつあると感じています。以下にはまず診療所全体の受診者数の推移、感染対応(検査なし、陰性、陽性)をお示しします。

感染対応に限って見てみると、1月下旬以降、人数としてはほぼ横ばいの状況が続いております。まだまだ1日20件前後の感染対応の方の診察を車内で行わせていただいている状況です。皆様にはご不便をおかけしますが今しばらくご了承ください。

しかし、その内容を見てみると、徐々に感染対応以外の方の割合が増えつつあることがわかります。日毎にみると全体の流れが分かりにくいので、週単位でグラフにして見ました。

1月7日に検査を開始した週は約6割が感染対応だったのに対して、週を追うごとに感染対応以外の方の割合が増えていくのが分かります。この週末を60%の方が感染対応以外の方の受診でした。感染対応以外の方の受診や1月上旬の38%から2月上旬の1ヶ月で60%まで増加しています。新型コロナワクチンの影響を取り除いても、徐々に受診を控えてい方が診療所に足を運んで頂けるようになってきていると考えています。実際に新型コロナウイルス抗原定性検査を行って陽性となる率も週を追うごとに低下してきております。検査件数自体は大きな変化はないので、徐々に新規感染者が減少してきている傾向であることを反映しているものと考えています。週ごとの陽性率の変化を以下のグラフにお示しします。

この約1ヶ月の診療所を取り巻く状況を総合的に判断すると、まだまだ毎日のように新型コロナウイルスの新規感染者を診断している状況に変わりはありませんが、徐々に受診者全体に占める新規感染者の割合を低下傾向で、その傾向を反映してか徐々に感染対応以外の方の受診の割合が増えつつあります。地域の皆様も日常生活を通して徐々に状況が変化していることを肌で感じておられるのかもしれません。もちろん、奄美大島内では連日20名前後の新規感染者が発生している状況ですので引き続き各自でできる感染対策を継続することは大切ですが、徐々に状況は好転していると考えても良いのかもしれません。