奄美、沖縄が世界自然遺産に登録されることになった。それはその自然や生態系がとても貴重で尊いものであるということが認められたからだろう。そして、これからも守っていくべきものとして奄美の人、奄美に訪れる人がそれを大切にしていくということでもあるのだと思う。
私はというと、その奄美に住む人々の生活や命を守っていく、大切にしていくというということが私の使命であると認識している。奄美の自然と奄美の人々の暮らし、どちらも大切にしていかなければ奄美が本当の意味でそれに値するとは言えないのではないかと感じている。

環境に対する大気汚染や水質汚濁は
我々の体におけるタバコや酒だ
悪いところがあればすぐに薬や手術や医療機器のサポートを用いれば良いという考え方は
必要以上の観光開発や安易な護岸工事などに通じる考え方だと思う。
そうではなく、今、奄美は元々ある素晴らしい自然を守るべき遺産として残すように、世界規模でそれに取り組もうとしてる。
同じように、私たちはもっと自分自身の本来持っている体を自分自身の手で健やかに保つ努力を惜しまず続けるべきなのではないだろうか。
過剰な検査、過剰な投薬、過剰な入院、過剰な医療機器によるサポート。それによって人工的に守られている我々の肉体や命は、奄美が世界自然遺産登録を通して取り組んでいこうとしていることと逆行することなのではないだろうか?
人工的に無理やり何かを維持しなければならなくなるその前に、もっと自分の体のためにできることがあるのではないだろうか?それを脇において、悪くなったらその時、医療機関でなんとかすれば良いという考えから脱却できなければ、奄美の世界自然遺産登録の目指すところを実現することは難しいのではないかと思う。自分の体にできないことを、自分の周りの環境に対してできるはずがないと私は思う。

奄美の自然を守ること、奄美の自然を大切にすることは必要だ。
それと同じように奄美に住む人のことを守りたいし、奄美に住む人の命を大切にしたい。
この記念すべき日に私は奄美に住む人、一人一人とこの思いを共有したいと思う。
奄美を大切に思うように、自分の命を大切にしてほしい。
これが私の今の切なる願いである。